そもそもメロドラマって何なんだ?ということで、ちょっと辞書で調べてみました。
メロドラマ…メロスとドラマが結合した語で、元来は伴奏つきの簡単な所作劇。恋愛をテーマとした、感傷的・通俗的な劇・映画・テレビドラマ。
だ、そうです。つまりセンチメンタルでちょっとチープな感じの恋愛ドラマってところでしょうか?
メロドラマというと昼ドラが思い浮かぶのはどうしてなんでしょうね?ドロドロの恋愛っていうイメージ。
それと、わたしがメロドラマと言われて頭に浮かぶのは「すれ違い」ですね。
見てるこっちがやきもきするような、惹かれあう男女がめぐりあえずにすれ違う…何だかドキドキしてきますっ(笑)
今回は、そんな「すれ違い」「メロドラマ」がテーマの本を紹介したいと思いますっ!
ライオンハート 恩田陸
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「いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。いつもいつも。 会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ」 あらすじ…それがどうして始まったのかは分からない。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか、手違いなのか。 17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。 時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはないけれど。 |
「すれ違い」と言えばこれでしょう。SFのような、ミステリーのような恋愛小説。
恩田陸さんの本はミステリーが多いので、純粋な恋愛小説はこれが始めてでした。
しかし、恩田さんらしい見事に不思議なすれ違いを描いています。
巷に溢れる「純愛」とはちょっと種類が違いますが、わたしは、純愛ってきっとこういうもんなんだろうなぁ、と読むたびに思います。
恩田さん自身も「SFメロドラマ」と銘打っているだけにちょっと難しいところもあるんですけど、、
お互いがお互いをどうしようもなく愛しているのに結ばれない、それでも時間も空間も越えて何度も何度もめぐり合う…
運命の残酷さと愛の力(なんだかこっぱずかしいですねこれ)(笑)を感じながら身悶えしつつ読みました。
上で紹介しました、「いつもあなたを〜」というのはヒロインのエリザベスの台詞です。
もぅ、見るたびに切なくなってしまいます…!それとそれと、↑のあらすじんところの、
「時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはないけれど。」も好き!
結ばれることはないけれど!!あーめちゃめちゃ切ないじゃないですかっ!!(興奮)
本の構成第一章:エアハート嬢の到着…雨の中の再会
第二章:春…戦禍に打ち勝つ愛
第三章:イヴァンチッツェの思い出…謎解きと思わぬ再会
第四章:天球のハーモニー…全ての始まり
第五章:記憶…長い長いすれ違い
(本の中では「第○章」とは明記されていません)
わたしのお気に入りは「エアハート嬢の到着」と「春」ですね。
設定とラストに心を掴まれた(笑)のが「エアハート嬢の到着」、そういうことなのか!と鳥肌がたったのが「春」でした。
ピン!と来た方もいるかと思いますが、各章の題名はそれぞれ絵画から来ています。
有名な絵もあまり知られていない絵もごちゃまぜで、本の中でもその絵画が出てくるのですが
あまり絵とかに興味が無かったわたしでも思わず魅入るほどに、みんな美しい絵でした…!オススメはやはり「春」!
お話を読んだ後に、もう一度じっくり眺めてしまいたくなります。どのお話の絵も内容と決められていたように上手くマッチしていて、
恩田さんは恋愛小説でもSFに仕立ててしまうんだなあと面白く読めました。
普通の恋愛小説は読み飽きた!ちょっと捻りが聞いたものが読みたい!でも身悶えしちゃうようなドキドキも味わいたい!
そんな欲張りを全て叶えてくれる、いつも手元に置いておきたい一冊です。
