カテゴリー「★★★★★」の投稿一覧

命蠢く湿地は全てを覆い隠してくれる…「ザリガニの鳴くところ」の沼は深い

仕事で疲れた体を引きずるように訪れた本屋にて、とある作品のタイトルと表紙と、帯の推薦文に惹かれた。 ちょっと分厚いけど、中を見るとフォントの大きさはあまり大きく無いので、そんなに時間もかからずに読めそうだな…ノースカロラ …(続きを読む)

静かな祈りにも似た本屋大賞「流浪の月」に感じ入る土曜日のこと

2020年の本屋大賞受賞作として、少し前から書店で大きく取り上げられていて、インスタやツイッターでも見かける機会が多い「流浪の月」。 本屋大賞作品はハズレが少ないと個人的にも思っているので、本作もきっと面白いのだろうと気 …(続きを読む)

一滴の嵐

隠れすぎた名作「一滴の嵐」が描く少年の関係性が胸に刺さったまま抜けない

ここに、ひとつの隠れすぎた名作がある。知っている人に出会ったことがないし、今後も出会うことはないかもしれない。でも、好みに合致する人の心を掴んで離さない、そんな作品です。そんなに隠れてないでもっと表に出てきて欲しい。 歴 …(続きを読む)

あなたとわたしの恋に効くお守り「放課後の音符」

(がーん、わたしの持っている文庫本の方が素敵な表紙だな…) あらすじとざっくり感想 女子高生たちの放課後を散りばめた短編集。 身体は大人でも、心はまだ中途半端な年代を描く作品は多数あれど、本作が他の小説と違うのは、文章に …(続きを読む)

闇が深すぎる桜庭一樹「私の男」を再読したら罪深さに一層慄いた

桜庭一樹作品の中で、一二を争うほど好きな作品です。 初めて読んだ時、「こんな作品を描ける男性がいるなんて、ジーザスなんてこった」と思ったもんですが、(桜庭初心者にありがちな勘違い)その後、桜庭さんが女性だったことを知り、 …(続きを読む)