【まとめ】2019年に読んだ本とベスト10冊

あっという間に令和元年も終わろうとする12月30日です。
(ところでわたしのパソコン(Mac book)、変換しても「れいわ」が「0話」になってしまって不便なのだけど、アップデートとかしたら解決するのかなこれ…)

今年は夏から職場環境が変わったりして、仕事の忙しさは落ち着いたのだけどなぜか全然本は読んでないという…特に資格の勉強をしていた訳でもなく、呑んだくれていた訳でもなく、自分は一体何をしてたんだろう…🤔とつい考えてしまう一年だったな。よくないな。

それはさておき、せっかく読書ブログなんてものをやっているのだから、今年読んだ本を振り返ってみようと思います。むしろなぜ去年やらなかったのか。(去年は年末海外に行っていたから、ブログ書いてられなかったんだな)(自己解決)

今年読んだ本は、合計33冊でした!
上下巻とかシリーズ物は基本ひとまとめにしているので、冊数的には40冊くらいです。

以下、タイトルと著者一覧です。ブログで感想をしたためたものは、リンクを貼っているので宜ければ🤪
(こう見ると、読んだのにブログ書いていないことがよく分かるなぁ。感想がうまくまとめられないまま時間が経っちゃって、ますます書けなくなるというね…割と力入れて色々調べたりして、下書きになっているのも結構あるんだけど…クロコダイル路地とか…)

2019年に読んだ本一覧

  1. 世界を変えた10冊の本/池上彰
  2. 夏の花・心願の国/原民喜
  3. 私はあなたの瞳の林檎/舞城王太郎
  4. 灰と幻想のグリムガル14+/十文字青
  5. 平成くん、さようなら/古市憲寿
  6. 死の泉/皆川博子
  7. 倒立する塔の殺人/皆川博子
  8. クロコダイル路地/皆川博子
  9. 灰と幻想のグリムガル14++/十文字青
  10. 魔性の子/小野不由美
  11. 月の影 影の海/小野不由美 ※再読
  12. 青の王/廣嶋玲子
  13. サラバ!(上下)/西加奈子
  14. 薄紅天女/荻原規子 ※再読
  15. 眉山/さだまさし
  16. 深夜特急1〜3/沢木耕太郎
  17. 人間失格/太宰治
  18. 本屋、はじめました/辻山良雄
  19. ゆっくりいそげ/影山知明
  20. カインは言わなかった/芹沢央
  21. まほり/高田大介
  22. モテる読書術/長倉顕太
  23. 俺か、俺以外か。/ローランド
  24. 自分を変える習慣力/三浦将
  25. 「あなた」という商品を高く売る方法/永井孝尚
  26. リーダーシップの旅/野田智義・金井壽宏
  27. 短歌ください〜双子でも片方は泣く夜もある編/穂村弘
  28. 指名され続ける力/小川えり
  29. 私と踊って/恩田陸
  30. ある男/平野啓一郎
  31. 裸者と裸者(上)孤児部隊の世界永久戦争/内海文三
  32. 裸者と裸者(下)邪悪な許しがたい異端の/内海文三
  33. いつも心に剣を1〜5/十文字青

2019年のベスト10冊

せっかくなので順位もつけてみようと思ったのですが、選ぶの難しかったです。粒ぞろいというか、圧倒的にこれー!みたいな作品がないというか…
と言うことで、悩みに悩んだ個人的ベスト10冊をご紹介してみます。

10位:いつも心に剣を

角川文庫さんが1月末まで読み放題無料キャンペーンをやっているので、大好きな作家さんなのに未読だった「いつも心に剣を」を一気読みしています(現在進行形)。
全5巻でスッキリ完結しているようなので、何とか年内に全部読みたいです。いま4巻の後半読んでいます。

魔物の軍勢を率いて人間の住む世界に侵略を目論む魔王と魔女(※魔王は一人ではなくて沢山居て、契約を交わした魔女とペアを組んでいる)に対抗する魔女討伐隊たち、その戦いに巻き込まれた幼馴染のユユとレーレの物語です。
直前に後述する「裸者と裸者」を読んでいたこともあって、すごい読みやすくてスイスイ読めてお口直しに最高だなって感じだった。

十文字さんに関してはわたし自身の好みもあって甘い点を付けてしまう自覚はあるのだけど、そうはいっても本作も、普通に読んでも面白いと水準に達してるんじゃないかなと思う。
主人公のレーレが、ヒロインであるユユがいないとポンコツなところが良い。彼女が居なければ、世界に意味なんてないと言い切る厨二感!3巻くらいから二人が離れ離れになってしまうのだけど、その痛ましさったら、ねえ。そして離れ離れになった挙句、知らず知らずのうちに敵対する勢力にそれぞれが属してしまうのですよ。何このメロドラマ。早く二人が再会する場面が見たい。

9位:人間失格

今更初めて読みました不朽の名作でした。意外と読みやすくて、誰でも楽しめる文学作品だと思った。さすがですね。(今更にも程があるだろう)

本作の主人公に共感してしまう人と、全く共感できない人と、人類は2種類に分かれると思うが、わたしは共感しちゃった人と友達になりたい。そんな作品だった。

8位:カインは言わなかった

バレエ作品。タイトルが良いよね。分かる人にはピンとくる「カイン」を主題に持ち出すところも良い。(わたしはあれです、ゼノギアスで知ったクチです)

映画ブラックスワンがもう一度見てみたくなる作品。そしていつか、本物のバレエも観てみたい。でもねえ観劇料がとんでもなく高いんだよねえ。

詳しい感想はブログの記事をご参照ください🤪

7位:深夜特急

すみません読みかけですすみません!
これも不朽の名作と名高いですね。湯河原に一人で読書旅をしに行った時に、旅のお供にはこれしかない!と思って大人買いしました。

バックパッカーの旅を続ける著者、ジャーナリストだった彼の筆致は、その国の温度や湿度、風の匂いを確かに伝えるもので、そこで出会う人々はみんな己の人生を生きていて、翻って自分は……と考えてしまう。

高校〜大学時代に読んで居たら、遮二無二パックパッカーになっていたかもしれないなと、そのくらい力のある作品でした。

今はもうそんな衝動は湧いてこないけど(湧くけど決してあふれ出る事はない)、でもね、肩の力が抜けた大人の自分も、それはそれで悪くないなと思うのです。来年読書旅をする際には完走したいぜ。

6位:裸者と裸者

これも角川さん家の読み放題で読んだ作品。シリーズ化されていて、「愚者と愚者」、「覇者と覇者」に続きます。残念ながら著者が逝去され、「覇者と覇者」は未完の状態らしい。残念。
それぞれサブタイトルが付いていて、語感が良いのも好き。「邪悪な許しがたい異端の」「ジェンダー・ファッカー・シスターズ」「歓喜、慙愧、紙吹雪」…

舞台は近未来の日本。世界で同時多発的に発生した内戦の影響を受け、日本も政府軍と反乱軍に分かれ、インフラから何から壊滅的な被害を受けるほどの内戦が続き、反社会的勢力の介入や戦争のビジネス化によって、どうにか危うい均衡を保っている茨城県常陸(えっ何故常陸)が舞台。

8歳で両親を亡くし、妹と弟を守りながら必死に生活を続ける佐々木海人少年が主人公。死は掃いて捨てるほどに溢れ、血で血を洗う戦争を繰り返し、無垢なまま悪に染まっていく海人少年の運命を、せめて見届けなければ…という気持ちになる。セックスアーンドバイオレンスって感じで大変面白いです。なかなか読み進められないところが難点。果たして読み放題期間中にシリーズ最後まで読みきれるのか…(難しい気がする)

5位:死の泉

昨年から急激にハマった皆川博子女史の初期の傑作。
本作こそ、濃すぎて感想書けないタイプの作品だと思う。でも読み終わると、読んだ人の感想を漁り倒したくなるタイプの作品でもある。つまり需要はあるはずなのに供給はあんまり無いタイプ。そこを頑張れよと自分に言いたい(言っている)(でも書けない)

個人的に、終盤のオペラ座の怪人チックな展開に散々盛り上がった後、あとがきでまさか…まさかそう来るとは…と、何度も何度も皆川さんに揺さぶられ、弄ばれた気分になった。大好きですもう好きにしてください(身を投げ出す)

服部まゆみさんの作品が、皆川博子さんの作風に似てると思う理由もここにあるのかな。丁寧に築き上げた土台を、自ら力技でひっくり返していくというか。ひっくり返ったその先の世界を楽しむというか。

あと、罪深くて無垢なフランツが好きすぎて。

「神様なんて……。インゲ、誤解しないでほしい。おれは、自分を責めはしても、したことを悔いてはいない」
「罰あたり」
 平手打ちの音がつづいた。そして、「神様が与えてくださった最後の機会だよ」インゲの声にやさしみがこもった。
 フランツのすすり泣きは号泣に近くなった。そのあいまに、「ナイン」フランツは言った。「ナイン」
「ベッドに行って、おやすみ、悪魔の子。おまえのためにわたしができるのは、祈ることだけだ」
 その後のインゲの言葉は、低くて聞き取れなかったが、声音はいっそうやさしかった。

悪魔の子って言いつつ声音がやさしいって、もう…エモい!(ヒィン)

感想文は書きかけの状態なので、そのうちそっとアップしとこうと思います…

4位:まほり

図書館の魔女でおなじみの高田大介さんの新刊です。分厚いハードカバーを攻略していく気持ちで読んでいく、あのワクワク感を久しぶりに味わいました。心を何処かに飛ばしてくれる小説が、やっぱり大好きなんだな。(ハードカバーの新刊買うのが久しぶり過ぎてテンションが上がっていた)

民俗学ホラーという高尚かつレアなジャンルです。高田さんの知識量にみんな挑んでみよう絶対返り討ちに遭うぞ。

詳しい感想はブログ記事をご参照ください🤪

3位:クロコダイル路地

とにかく本が分厚い!こんなに分厚いベーコンがあったら食べたいくらい分厚い(何の話)
本屋さんで本作を見かけた時、思わず笑ってそのまま購入した。所有欲が満たされるというか、「こんな分厚い本、読んでしまいましたよー!」と言う満足感ももたらしてくれる。しかも面白い。すごいや皆川先生。

分厚いのに一切無駄のない作品世界で、力作というか怪作というか…何ともまぁ…(感嘆)
フランス革命が題材なのだけど、いつもながらに「皆川先生って1700年代にフランスでお生まれになったのでしたっけ?」とお尋ねしたくなる、圧倒的臨場感。ノンフィクションと言われたら信じるレベル。

クロコダイル路地という、訳分からんタイトルも良いよね。とても良かったです。これも、フランス革命をググって復習しながら記事化しようとして挫折しているので、来年そっと完成させてアップしておきます…

2位:魔性の子

2019年の読書界隈のビッグニュースといえば十二国記の新作発売でしたよね。遺憾ながら新作発売までに既刊を完走することが出来なくて、まだ全然追いつけていないのだけど、昔は「月の海〜」から読み始めたところ今回の再読強化既刊では初めて「魔性の子」から読んでみました、という話です。そしたら魔性の子がまた単品でもどエライ面白くて小野不由美さんは天才だなと思った、という話です。

※十二国記は「月の影 影の海」から始まる中華風どっしりファンタジーの傑作なのですが、ファンの間では(そして公式も)「魔性の子」がエピソード0的存在だと言われていて、初見の場合どちらから読むのが良いのか…というのが論争になっています。

排斥と諦念、身の回りに不幸が起こる少年、徐々に凶暴性を増していく怪異…学園ホラーとしても最高に面白く、十二国記本編を読み進めていくと「アアッそこがそう繋がるぅぅぅ」と身悶えする仕掛けが付きで、本当によく出来ているなと。

でもあれだよね、最後の方、人が死に過ぎて不謹慎ながらちょっと笑ってしまった。被害者のインフレ率がすごいというか。いやほんとすみませんね。当事者の気持ちを考えたらそんなこと言えるはずもないんだけど。ちょっとスケールが大き過ぎて気持ちが追いつかなかった。

1位:サラバ!

堂々一位は、これも数年前に大ヒットした西加奈子さんの傑作です。

これはちゃんとブログ書いたので、ネタバレ感想等々はそちらを参照していただければと思うのですが、小説の面白さって、登場人物に対して「これはわたしのことだ」と思わせてくれるところにあると思っていて。一人で書いたものを一人で読んで、その作業はどこまでも孤独なはずなのに、何故か心の深いところで繋がっている感覚があると言うか、孤独なはずなのに孤独じゃないところが、とても大好きで。

本作はまさに、そんな心の深いところが刺激され、満たされていくような、そんな力を持った作品だと思いました。もしかしたらその刺激が苦しい人もいるのかもしれないけど、でも読んで良かったと、きっと思えるはず。

その意味で、辻村深月さんの作品にも通じるものがある気がする。でも何となく、西加奈子さんの方が個人的には好きだなぁ。来年は、西加奈子さんの別の作品も読んでみようと思います。

いやあ、今回も長くなってしまいました。2019年のベスト10冊、本選びの参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただき有難うございました!
皆さん、良いお年をお迎えください〜〜☺☺☺